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 非情に熱い男 古芝義福(代表取締役社長)

あの時、枚岡は死にかけていた。
長引く不況の中、真綿で首を絞められるように、じわりじわりと会社が弱っていく。何をやっても上手くいかない。どんなに営業努力をしても、経費削減を試みても、IT化を推進しても枚岡の衰退は止まらなかった。

そんな折、社長であり、兄でもある古芝保治が喜々とした顔で「3S」の話を持ちかけてきた。なんでも、京都の田中テックさんに工場見学に行って、感動したらしい。

義福は愕然とした。
今さら、掃除や整理整頓などをしたところで、何になるのか。
兄、保治はヤケになってしまったのだろうか…

幾晩も話し合い、議論を戦わせた末、義福は保治の熱意に賭けてみることにした。
兄であり、戦友でもある保治が「3Sで枚岡は生まれ変われる」というのだ。
それを信じてみよう。

まず、最初に整理したのは、古い旋盤機械だった。
父である先代とともに歩み、枚岡を創業時から支えてきた機械だが、もう時代遅れだった。
大きな機械がトラックに引き取られていくとき、それが道の向うに見えなくなるまで見送っていた父の姿が、義福の脳裏にいまだに焼きついて離れない。

心が痛んだが、やると決めた以上はトコトンやる。
非情な男だと思われるかもしれないが、徹底してやるためには、まずは経営陣がそれを示さなければ社員がついて来るはずがない。有言実行というのは、生半可な覚悟ではできないのだ。

以来、義福は社員たちと何度もやりあい、今もなお、枚岡の改革をすすめている。
兄弟で目指した「枚岡のあるべき姿」、そして「あるべき姿」をやり遂げると内外に発信し続けた結果が今、ようやく実を結び始めている。あの時の、父の寂しげな姿は無駄ではなかった。今は、胸を張ってそう思える。

座右の銘は・「切磋琢磨する」

枚岡合金工具(代表取締役社長) 古芝義福


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